筋トレグッズ

「WASAI ハーフラック(パワーラック)」レビュー

当記事ではWASAI(ワサイ)のハーフラック(パワーラック)をレビューしていきます。

かなり長期利用しているため、汚れている部分がある点はご了承ください。また現在販売されているモデルと少し仕様が違う部分有る可能性がある点もご了承いただければと思います。

パワーラック(ハーフラック)とは


パワーラックとは主にバーベルを乗せることが出来る器具のことを言い、パワーラックによってはチンニングバーやプレートを配置するバーなどが組み合わさっているものもあり仕様としては様々なものがあります。

主な役割としてはベンチプレスやスクワッド、バーベルローイングなどでバーベルを用いる種目で容易にスタートポジションにセットできるようにすることにあります。バーベルの高さを調節できるのでわざわざバーベルを持ち上げてスタートポジションに持っていくという動作が必要なく、無駄な労力を使わずにスタートポジションに持っていくことが出来ます。

パワーラックとハーフラックとの違いとしては、パワーラックは堅牢な作りでサイズが大きく、耐荷重量や安定性も高く重い重量でも揺れにくいです。バーベルを置く以外の機能が搭載されていたりと機能面が豊富です。ハーフラックはパワーラックと比べて作りが簡略的でサイズが小さく設置しやすいです。その分耐荷重量や安定性は低く、機能面もパワーラックと比べて少なめになっています。

仕様

機能面

WASAIのハーフラックにはバーベルを乗せるバーベルフックのほかにセーフティーバー、ディップスバー、チンニングバーがあります。

バーベルフック

バーベルフック バーベルフック2
バーベルフック3 バーベルフック4

バーベルフックはバーベルを乗せるのに用います。

バーベルフックはフック構造で支柱サイドの突起に引っ掛けることで高さ調節・固定をすることが出来ます。フックには安全ピンが搭載されており、フックが外れないように固定することが出来るようになっています。

フック間の幅は107cm、バーベルを乗せる部分の範囲は横が4cmで縦が7cmほどで先端は脱落しないように返しになっています。

セーフティーバー

セーフティーバー セーフティーバー2 セーフティーバー3

セーフティーバーはトレーニング中にバーベルを落とした際に受け止めてくれる安全用のバーです。もちろんバーベルフックと同様の使い方もできます。

バーベルフックと同様にフック構造で支柱サイドの突起に引っ掛けることで高さ調節・固定をすることが出来ます。

セーフティーバー間の幅は107cm、バーベルを乗せる部分の範囲は横が4cmで縦が33cmほどで結構長めです。先端は脱落しないように返しになっています。

ディップスバー

ディップスバー ディップスバー2

ディップスバーその名の通り、ディップスをするためのバーです。背中や肘を固定できないので腹筋をするには不向きです。

バーベルフックと同様にフック構造で支柱サイドの突起に引っ掛けることで高さ調節・固定をすることが出来ます。

バーとバーの幅としては66cmほどで、幅の調節は出来ません。

先端にはクッションが付いています。

チンニングバー

チンニングバー チンニングバー2 チンニングバー3

チンニングとは懸垂のことで、懸垂をするためのバーです。

チンニングバーはフック構造ではなく、支柱にネジで固定するタイプです。ネジは等間隔で止められており、高さは固定する場所によって調整可能です。

チンニングバーは中央は水平、外側は角度が付いておりグリップラバーが付いています。それぞれの幅と太さは以下。

全幅 97cm
中央の空間 15cm
内側 20cm
外側 16cm
太さ フレーム 25.5mm
ラバー部 29.0mm

フック構造の高さ調節

フック構造の高さ調節 フック構造の高さ調節2

バーベルフック、セーフティーバー、ディップスバーの高さは39cm~181cmの範囲から13cmの等間隔で調節できます。

調節幅は結構大まかで少し調節しにくいように感じられます。※現在販売されているモデルではフックが掛けられる突起が増えており、細かく調節出来るようになっています。

サイズ

サイズ - 幅 サイズ - 高さ

ホームジム用として最も確認すべきことはサイズです。部屋の中に収まるサイズでないとそもそも設置できないし、設置できてもベンチ台などの器具を置く場所が無いとか不便な部分が出てきます。

前部 124cm
後部 109cm
奥行 102cm
高さ 215cm※

※高さはディップスバーを一番上のネジに止めるともう少し高くなります。

使用感

便利に感じる点

家でベンチプレス、スクワットが出来る

家でベンチプレス、スクワットが出来る

ハーフラック(パワーラック)の最大のメリット。

筋トレを始めたては精々ベンチ台とダンベルで満足行くのですが、長くホームトレーニングしているとやはりベンチプレスとスクワットをやりたくなります。特にスクワットはダンベルでやるとなると大変で満足の行くスクワット出来なかったりします。

ベンチプレスやスクワット以外にもバーベルを使った種目をやりやすくなるので、かなり筋トレの幅を広げることが出来ると思います。

公園に行かなくてもチンニング(懸垂)が出来る

公園に行かなくてもチンニング(懸垂)が出来る

ハーフラックが無いうちは公園に行って懸垂をしていましたが、人がいるところは行きにくいし懸垂だけしにいくというのもなかなか面倒です。

チンニングだけのためにぶら下り健康器具を買うというのも馬鹿らしいですが、ハーフラックであればベンチプレスやスクワットが出来るついでに懸垂も出来るのでかなり助かります。ホームジムで全てのトレーニングが完結するのは本当理想的です。

安さの割に作りがしっかりしている

安さの割に作りがしっかりしている 安さの割に作りがしっかりしている2

安いハーフラックは耐荷重量が低く重い重量を乗せるとグラつきやすい印象ですが、「WASAI ハーフラック」は安いハーフラックの割にフレームがしっかりしており安定性がそこそこあります。

100kgを超える重量を乗せるとさすがに多少はブレますが、落としたりしなければ実用上全く問題ないレベルで使えます。

ホームジム用として部屋に収まる最大のサイズ感

ホームジム用として部屋に収まる最大のサイズ感 ホームジム用として部屋に収まる最大のサイズ感2

「WASAI ハーフラック」のサイズ感としては”ホームジム用として部屋に収まる最大のサイズ感”といった感じで、ホームジムで実現可能な最大限のトレーニング環境を作ることが出来ます。

ハーフラックの中にはサイズが小さくて支柱が細いものもあり安定性や安全性に不安を感じるものもあります。しかし「WASAI ハーフラック」はサイズが大きく支柱も 厚くかなり安定しているように感じられます。

またバーベルフックだけでなく、チンニング、ディップスなどバーベルを使った種目以外にも対応しており、機能面も必要十分です。

このようにホームジムで実現できる最大限の機能を持ち合わせているので、しっかりとしたホームジムを作りたいという場合には中々おすすめです。

不便に感じる点

フック構造の高さ調節の間隔が広すぎる

フック構造の高さ調節の間隔が広すぎる

フック構造の高さ調節の間隔が広すぎるため高さ調節が難しいです。

特に不便を感じる場面としてはベンチプレスをするときで、ベンチプレスをするときはセーフティーバーを使いますが高さ調節の間隔が大雑把にしか調節できず、潰れたときにだけセーフティーバーに当たるギリギリの高さにすることが出来ず降ろしきるということが出来ないということがありました。その対策としてベンチ台の下にプレートを置いて高さを調節したりして何とかごまかしていますがやはり面倒なので、出来れば調節はしやすいと助かります。

ただ現在販売されているモデルでは調節幅が細かくなっているので、この点は解消されているかもしれません。

ディップスバーの幅が調節できないのが不便

ディップスバーの幅が調節できないのが不便

個人的にディップスバーの幅があっていなのか、胸の利きが良くありません。その分腕は利きやすいように感じます。

ディップスバーの幅が調節できるものがあるのか定かではありませんが、出来れば調整出来たほうが便利です。

バーベルフックがプレートに干渉する

バーベルフックがプレートに干渉する バーベルフックがプレートに干渉する2

これはバーベルのほうが悪いのかもしれませんが、プレート間の幅とラックの幅がかなり近くベンチプレスなどでラックに当たってしまいます。

なのですでにバーベルを所持している場合は長さ関係をしっかり確認しておいた方が良いです。

まとめ

パラ―ラック(ハーフラック)としては完ぺきとは言えませんが、ホームジム用と考えればかなり満足の行くものだと思います。バーベルを使った種目はほぼほぼ全て扱うことが出来るので、家でも本格的な筋トレをやりたいという場合にはかなりお勧めできます。

価格も比較的安価で手を出しやすく、趣味で筋トレをしている人にも向いているハーフラックかと思います。

ただ100kgを超える超高重量を扱う場合はやや不安が残るので不向きかもしれません。