筋トレグッズ

「GOLD`S GYM パワーグリップ プロ M」レビュー

当記事ではGOLD`S GYM(ゴールドジム)の「パワーグリップ プロ」をレビューしていきます。

かなり長期利用しているため、傷汚れがある点はご了承ください。また現在販売されているモデルと仕様が違う部分が有る可能性がある点もご了承いただければと思います。

仕様

使い方

用途 用途2

パワーグリップは基本的に懸垂やデッドリフトなど、握力を強く必要とする種目でグリップを補助してくれるアイテムです。狙った部位を追い込む前に手首の限界が来てしまい、追い込むことが出来ないという場合に活躍します。

使い方 使い方2

使い方としてはバーベルやダンベルに奥側から手前に巻き付けて、ラバー部分を手のひらにねじ込むように保持することで強く握りこまなくても保持できるようになります。懸垂バーでも同じように使うことが出来ます。

ベロ

ベロ ベロ2
厚さ 厚さ2

ベロはグリップ力の強いラバータイプ。ベロの先端にはパットが内蔵されており、より少ない握力で持ち上げられるようになっています。

ベロ部分の長さとしては、私の手のサイズ(手首~中指先端までで約18cm)だとベロの先端が指の第2関節と第3関節の中間あたりに来る感じです。

厚さとしては場所に寄りけりですが大体2.2mm~6.9mmと言った具合で、バーに巻き付けるとやや厚みを感じます。

ベルト

ベルト ベルト2

ベルトは布タイプで、ベルトのように手首に締めてマジックテープでとめる仕様になっています。

内側にはクッションが縫われており、手首への負担や摩擦を軽減してくれます。

サイズ サイズ2 サイズ3

サイズとしてはS(16cm)/M(18cm)/L(21cm)の3種類があり、今回のレビュー対象はMサイズです。私はかなり手首が細いタイプで手首の太さが15cmほどしかないため、Mサイズだと最大限ベルトを締めても長さが余ってしまいます。そのためサイズを選択する際はしっかり自分の手首の太さを測っておいてから選択したほうが良いです。

しかしあくまでそれは直接手首に巻いた場合の目安であって、実際に使う際には汗で汚さないためにリストラップを巻いてからその上にパワーグリップを巻くという使い方をする方もいると思います。実際私はそのタイプで、その使い方だとMサイズでちょうど良いと感じます。そのためリストタップを使う前提なのであればワンサイズ大きいサイズを選択するのがいいかも知れません。

使用感

便利に感じる点

ストラップタイプよりも巻きやすい

ストラップタイプよりも巻きやすい ストラップタイプよりも巻きやすい2
ストラップタイプよりも巻きやすい3 ストラップタイプよりも巻きやすい4

ストラップはバーにくるくる巻き付けて固定する必要がありますが、パワーグリップは長さが短いので巻き付ける手間が少ないです。またベロがラバータイプなのでバーを回して固定させやすく、中途半端な締め付けになってしまうということが少ないです。

特にストラップタイプと違いを感じる点としては懸垂バーでの使いやすさです。バーと使う場合はバーを手前に転がして締め付けを強めることが出来ますが、懸垂バーではそれが出来ません。そのためストラップタイプだと片手で巻き付ける必要があるためしっかりと締め付けることが難しく、しっかりした握力のサポートにならないということがあります。その点パワーグリップは片手で簡単に締め付けることが出来ます。

懸垂バー以外の両手を使う種目でもストラップタイプだと片手でくるくる巻き付ける必要がありますが、パワーグリップは片手でも簡単に締めることが出来ます。

ストラップタイプよりもバーが回りにくい

ストラップタイプよりもバーが回りにくい ストラップタイプよりもバーが回りにくい2

ストラップタイプはほとんどの場合布タイプなので、バーがくるくる回ってしまうことがあります。そのためストラップをバーに巻き付ける際にバーを転がして締め付けようとしても、バーが回ってしまって締め付けることが出来ないということがあります。

その点「GOLD`S GYM パワーグリップ プロ」はベロがラバータイプなのでバーが回ってしまうことがありません。

咄嗟のときも素早く外すことが出来る

咄嗟のときも素早く外すことが出来る 咄嗟のときも素早く外すことが出来る2

例えばダンベルで高重量のショルダープレスをしている際に、ダンベルを後方側に持っていきすぎて腕を持ってかれてしまいダンベルを落とすしかないとなった場合、パワーグリップなら簡単に外れるのでそのまま落とすことが出来ます。しかしストラップタイプはダンベルに巻き付けているので、ダンベルを落としても腕が持ってかれるということになってしまう場合があります。

その他の種目でも同じで、咄嗟に外す必要があるといった場合はパワーグリップのほうが外しやすく安全です。

不便に感じる点

ストラップタイプよりも緩みやすい

ストラップタイプよりも緩みやすい

筋トレの動作中、ストラップタイプはバーにくるくる巻き付けるので締め付けた分以上に緩まるということはあまりありません。パワーグリップはあくまでベロを手で握って固定しているだけなので、動作中に緩みやすいです。

ただストラップタイプと比べるとというだけで、ほぼ緩むことはなく緩んでも僅かに緩む程度です。

グリップ部分が厚くなってしまう

グリップ部分が厚くなってしまう

パワーグリップはバーなどにベロを巻き付けその上から握るので、単純にベロ分の厚さがプラスされます。そうなれば当然ダンベルやバーベルのグリップ感は変わるので、持ち上げやすくても握りにくいという場面が出てきたりします。なので何でもかんでも巻いておけば良いとは言えないのが使いどころの難しいところ。

必ずしも効かせやすくなるという訳ではない

必ずしも効かせやすくなるという訳ではない 必ずしも効かせやすくなるという訳ではない2

パワーグリップを使うことで手首の負担は確実に軽減できます。しかしそれが必ずしも対象筋に意識しやすくなるかと言われればそうでもありません。

私の場合だと、懸垂はパワーグリップを使うよりも手でバーを握ったほうが広背筋の利き方は強いです。原因はいろいろあると思いますが、恐らく手でバーを握った場合は指や手のひらの位置を軸に引き上げるのと、パワーグリップを使った場合は手首を軸に引き上げるという違いから利き方が違うんじゃないかと感じています。

こういうことは他の種目でもあると思うので、自分でパワーグリップを使ったり使わなかったり試しながら探っていく必要があります。

まとめ

パワーグリップは筋トレに必須とまでは言えないグッズですが、あればかなり便利なのは間違いないです。特に背中トレではかなり活躍すると思います。握力が先に尽きてしまうという人は買って損は無いです。

「GOLD`S GYM パワーグリップ プロ」は他のパワーグリップと高めですが、GOLD`S GYMというネームバリューに価値を感じられるなら十分選択肢としてアリです。ただ高いからと言って他メーカーのパワーグリップと比べて特別品質に優れるということはないんじゃないかと思います。