筋トレグッズ

「Non Modo トレーニングベルト」レビュー

「Non Modo トレーニングベルト」レビュー

当記事ではNon Modo(ノンモード)の「トレーニングベルト」をレビューしていきます。

仕様

使い方

使い方

皮タイプのベルトで、皮タイプの中ではかなり安価なベルト。

使い方としてはバックルに通してピンを穴に差し込んで固定するピン式です。

トレーニングベルトのバックルの種類としては主にピン式/マジックテープ式/レバーアクション式があります。

ピン式はピンを穴に挿して固定するため穴の間隔でしか締め付けの調整が出来ません。穴にピンを差し込むため差し込む時は余分に締め付ける必要があり、ピンを差し込んだ後は少し緩んだりと、他の形式よりも調整しにくく強く締め付けにくいです。またピンを外すときに締め付けた状態からさらに引く必要があるため外しにくいです。しかし他の形式と比べて種類がかなり豊富で、選択肢が多く選びやすいです。

マジックテープ式は締め付けたい分だけ締めてその位置で固定できるため調整がかなりしやすいです。外すときはマジックテープを外すだけなので、締め付けた状態からさらに引く必要がありません。しかしマジックテープ式は基本布タイプしかないため、皮タイプが選べず安定感という部分で劣る場合があります。

レバーアクション式はある程度ピンで長さを調節しておき、レバーを引くことで締め付けます。ピン式のように締め付けたい位置からさらに締め付けるという必要が無いため締め付けが楽で、レバーを引くことで締め付けが強くなるので強く締め付けやすいです。外すときはレバーを外すだけなので外すのも楽です。しかしピン式と比べて種類が少なめです。

腹部

腹部 腹部2 腹部3

腹部(ベルトの腹部に来る部分)は腰部と比べて細くなっているトレーニングベルトです。腹部部分も同じくらいの幅になっているものはパワーベルトと言うようです。

トレーニングベルト(先細りタイプ)は腹部の幅が細くなっているため腹部にめり込みにくく、パワーベルトに比べて腹圧を掛けにくいです。パワーベルト(先太タイプ)は腹部の幅が太くなっているため腹部にめり込みにやすいですが、パワーベルトに比べて腹圧を掛けやすいです。そのため一般的にはトレーニングベルトが筋トレや筋トレ導入者向け、パワーベルトはパワーリフターやパワーリフター寄りのトレーニングをする人向けと言われています。

腹部の太さは6~9cm程で、内側は布生地が縫われています。

腰部

腰部 腰部2

腰部の太さは15.5cm程で、内側はクッションが内蔵されています。

クッションは案外フカフカとしており、クッションは十分なものに感じられます。

厚さ

厚さ

厚さとしてはクッションが無い部分は5mmほどで、皮タイプのベルトとしては恐らく薄めかと思います。この辺は値段相応かと思います。

硬さ

硬さ

硬さとしては他の皮ベルトを触ったことが無いので比べることが出来ませんが、私主観ではかなり芯を感じる硬さだと思います。腰を曲げる程度では簡単に歪んでしまうほどの柔らかさではなく、一般的な重量を扱う分には問題ない硬度な印象です。

なので筋トレ始めたて~中級レベルまでなら問題なく使い続けることが出来る硬度だと思います。

適合ウエスト

適合ウエスト

サイズ展開としてはS/M/L/XLの4種類があり、公表の適合ウエストと全長は以下となります。

適合ウエスト 全長 穴の数
S 70~80cm 100cm 8
M 80~90cm 110cm 10
L 90~100cm 120cm 10
XL 100~110cm 130cm 10

今回のレビュー対象はMサイズで、私のウェスト(へその上あたり)は76cmほどとかなり細いタイプですが、Mサイズだとかなりきつく締めて穴の位置が奥から3番目といった感じでした。厚い服を着た状態だと4番目といった感じになります。なので個人的にはSサイズで良かったかなと思います。一般男性なら恐らくMサイズ以上が適正になるかと思います。

しっかり締めたときに穴の中間くらいに来るサイズ感でないと、増量減量によるウェストの変化に合わせて調整がしにくい場合があります。

使用感

便利に感じる点

けがのリスク減少

個人的な悩みとしてスクワットのセット後半になってくると腰が先に疲れてしまい、追い込みにくくなってしまうことがありました。それに加えて一度だけですが、腰の力を入れ過ぎたのかぎっくり腰になってしまったこともありました。

まずセット後半になってくると腰が先に疲れてしまう点ですが、ベルトを使うことで完全に解消することは出来ませんでしたが、確実に疲れにくくなっているのが分かりました。ベルトを使っていない状態で重い重量を持つとかなり腰に力が入っていたのですが、ベルトを使うと脱力と言うと違うかもしれませんが力を入れ過ぎるということが無くなりました。それによってかなり腰が疲れにくくなったように感じられました。

セット後半まで腰の余力が残っているのでぎっくり腰になることも一切なくなりました。なのでケガのリスクという点ではかなり優位に働いてくれていると感じます。

腰のサポーターとしての効力が強いので、腰を使う種目全般にけがのリスクを抑えることが出来るかと思います。

安定感

腰が固定されるという点もありますがお腹が圧迫されるので腹圧が掛けやすく、体全体の力が入れやすく動作時のブレが少なくなったように感じられました。

スクワットの場合、単純に重量が上がるという点と腰が曲がったり前後左右に体がブレにくく、脚に意識しやすくなりました。

けがのリスクを抑えるだけでなく、筋トレの質も上がります。

価格の割にしっかりとした効力

購入前は安さからしっかりとした効力を感じられるのか心配でしたが、トレーニングベルトとしての役目はしっかり果たしてくれていると感じました。

もちろん高重量でしっかりとした安定感が欲しいという場合は厚みが足りていないように感じられますが、それなりの効果があればいいという場合には十分なベルトです。

不便に感じる点

着脱がめんどう

着脱がめんどう

ピン式全般に言えることかと思いますが、着脱時にピンに挿し抜きするために余分に締め付けなければならないのが結構面倒に感じられます。単純に苦しいというのもありますが、セット後の疲れ切った状態で外すのがメンタル的にもきついです。

また筋トレ中常につけっぱなしだと苦しいのでセットごとに外すという人は多いかと思いますが、毎度着脱するのがかなり面倒です。着脱のしやすさというのは結構重要です。

締め付けの調節がしにくい

ピン式は穴の間隔でしか調節できないため、少し締め付けが弱いけどもう1個締めるときつすぎるといったことがよくあります。また仕様上、最大限きつくしようとしてもピンを挿した後少しだけ緩くなってしまうため、完全にきつくは出来ません。

ピン式はマジックテープ式やレバーアクション式と比べて調節のしやすさという部分は劣ります。

まとめ

皮タイプのベルトとしては十分な機能性で、とりあえず買っておきたいという場合には安くてかなりお勧めできるベルトです。

しかし個人的に新しくベルトを買うとしたら、ピン式は選択肢から外すかなと思います。ピン式はとにかく着脱時の不便な点が多く、セットごとに着脱していると煩わしく感じてしまうことがあります。

恐らくですが安い皮タイプのベルトと布タイプとで安定感は大差ないと思うので、普通に筋トレをする程度であればマジックテープ式で良いのではないかと思います。マジックテープ式は着脱もしやすく価格もそこまで高く無いため、不満点は少ないと思います。

なので皮タイプを安く仕入れたいという場合には「Non Modo トレーニングベルト」はおすすめですが、筋トレ導入~中級レベルでトレーニングベルトを安く仕入れたいという場合にはマジックテープ式がいいんじゃないかと思います。